出品作品
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Time-Layer Photography
五十嵐友子 IGARASHI Tomoko
本作は, 任意の時間を有する動画の全フレームを同じ割合(濃さ)で合成した静止画シリーズです. 動画と静止画の決定的な違いである「動き」をぼんやりとした輪郭の溶解として捉える本作は, ディスプレイの中で「再生」され続けます. これは,かつて動画であったものの写真です.
1982年生まれ. 映像メディアの特性を浮かび上がらせる表現を模索しつつ動画や静止画の作品を制作している. ネガフィルムを使用した映像作品”Fog, off the ground”を, up and coming国際フィルムフェスティバル2007(ドイツ), メディアエクスプローラー展(SKIPシティ/2007)などで発表.
ART AWARD TOKYO 2008 (行幸地下ギャラリー/2008)
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巡業 ver. 2.20 ~ 記録としての「け-しき」 journey ver.2.20 ~"ke-shiki" as record
極楽ブラザーズ Gokuraku Brothers
私たちは, 風景≒景色を“け-しき”("け"/地と人とのつくりし「もの」-"しき"/「ひと」)と呼び, 様々な地でビデオ撮影しています. 映像として記録された"け-しき"は、画像の重なりにより, 「ひと」は潜像となって霧散し, 「もの」だけが"動きのけ-しき"として浮かび上がり, 固有の「風景そのもの」として立ち上がります.
美術家 小笠原則彰, 造形作家 白前晋, 映像作家 齋藤正和からなるアーティストユニット. 2001年より活動を開始し,映像?音?空間等なんでもありの手法で作品を制作. “楽土の求め方”(大垣ビエンナーレ/2004), “video drawing”(YEBISU ART LABO/2007) などで発表.
A'07 (ギャラリー矢田/2007)
個展 (YEBISU ART LABO/2007) -
動の影 岩下徹というからだ Shadow of Movement about Toru IWASHITA
齋藤正和 SAITO Masakazu
運動を“ある時間における物体の移動”として捉え, 動く像をコンピュータ処理し, 動きの軌跡を視覚化するシリーズです. この作品では岩下徹氏に自身の動きの軌跡がリアルタイムに映し出された映像を見ながら即興で踊って頂いたその動きの軌跡を捉えています.
1976年生まれ. プログラムによる自動編集などデジタル技術によって映像を扱う可能性を模索しながら映像作品を制作. “Media Forum(2006)”, “next : New Generation of Media Artists(2004)”など国内外の映画祭, 展覧会にて発表. 球探足球比分_188比分直播-劲爆体育(IAMAS)助教.
Sound & Vision Vol.3 "Reflect" (横浜ZAIM/2008)
ASIAN HOT SHOTS BERLIN (JET/ドイツ/2009) -
写真提供 山口情報芸術センター [YCAM]
Depth of the Field -Processing Photography Blink Series
高尾俊介 TAKAWO Shunsuke
この作品は, まぶたの開閉を感知して写真映像のスライドのピッチを変化させるフォトインスタレーションです. 視覚器官としてのまぶたをインターフェイスとして, 視る行為によって連続した写真スライドに含まれる時空間的な奥行きを体感するものです.
1981年生まれ. フォトグラファー. デジタル?イメージをコンピュータで生成/編集/閲覧することが一般化する中, メディアテクノロジーへの考察と試行を往復しながら作品を発表している. 主な展覧会として"minimum interface"(YCAM/2008-09), "ヨコハマEIZONE2008"など.
'minimum interface'展 (山口情報芸術センター/2008)
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SUGATAMI
萩原健一 HAGIHARA Kenichi
ストリートダンサーをモチーフにした動画ポートレート作品. 深夜のビルのガラス(鏡面)に映る彼らを鏡越しの視点から 「同じ曲」で「同じ時間」撮影. 数ヶ月分の素材を2画面同期再生(無音). 異なる時間軸の同じダンサーが交代で登場します.
1978年生まれ. 映像作家. 山口情報芸術センターInterLabにアーキビスト研究員として滞在後, 写真表現を主軸にスチル/ムービーを 問わず多様な映像メディアを用いて作品制作を行なっている. “sight seeing spot”がART AWARD TOKYO 2007 特別賞, 文化庁メディア 芸術祭審査員推薦作品に選出. 現在, 岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)助教.
岐阜おおがきビエンナーレ 2008 (大垣市内/2008)
sound and vision vol.3 2008 (横浜ZAIM/2008) -
「えん」(デジタルタブロー) en -digital tableau-
早川貴泰 HAYAKAWA Takahiro
「えん」は, 「anima(命、魂)」の圧倒的な集積とその間に働く力学である「縁」, その輪廻をモチーフにした, 高精細?ループ?アニメーションです. また,「デジタルタブロー」は, 映像の品質を保持することを目的として, 映像を表示再生機器込みの作品として(つまりビデオインスタレーションという形で)パッケージ化するという独自規格です.
1979年生まれ. 映像作家. 高精細映像におけるアニメーション表現の可能性を研究. 代表作に「可畏キモノ」他. "ARS ELECTRONICA 2005"をはじめ, 国内外での受賞?個展?上映?コラボレーションなど多数. 2008年に世界初の4Kドローイングアニメーション「塵芥集」を発表.
早川貴泰個展「Asian Animism and Animation」
(国際交流基金バンコク日本文化センター/タイ/2008) 他